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借地権と底地権の基礎と実務:仕組み・借地権割合・売買や相続の注意点

Taro 2025年10月23日 1 分読み取り
目次

  • はじめに
  • 借地権と底地権の仕組み
  • 借地権割合の基礎と調べ方(10,500 B 例)
  • 評価と価格算定の考え方(10,500 B 例)
  • 売買・譲渡・相続の実務
  • よくあるトラブルと対応
  • オーナー/借地人の対応戦略
  • まとめ
  • 用語紹介

はじめに

土地の「所有」と「利用」を分けて考えるのが、借地権と底地権です。賃貸オーナーや相続実務に関わる方は、この二つの関係と借地権割合(=自用地価額に対する借地権部分の割合)を正確に押さえる必要があります。本記事では、仕組みの全体像から、路線価図の「10,500 B」という具体例を用いた評価の基本、売買・相続での留意点までを実務目線で整理します。

借地権と底地権の仕組み

借地権は「他人の土地を借りて建物を所有・利用する権利」、底地権は「その土地を所有する地主の権利」を指します。両者は重なり合って1つの土地の価値を構成します(自用地=更地価額)。自用地価額は借地権価額と底地権価額に分かれ、合計が更地価額になります。

借地権割合の基礎と調べ方(10,500 B 例)

借地権割合は、国税庁の路線価図・評価倍率表に毎年公表されます。路線価の表記は 価額(千円/㎡)+アルファベット で構成され、アルファベットが借地権割合を表します。

  • 例:10,500 B … 「10,500」は 10,500千円/㎡=1,050万円/㎡ を意味し、B は借地権割合80%を表します(凡例:A=90%、B=80%、C=70%、D=60%…)。
  • この表記は当該道路に接する標準的画地の目安で、実務の評価では各種補正(奥行・角地・間口等)を加味します。

評価と価格算定の考え方(10,500 B 例)

基本式

  • 更地価額(A) = 路線価(円/㎡) × 地積(㎡)
  • 借地権価額 = A × 借地権割合
  • 底地権価額 = A ×(1 − 借地権割合)

サンプル計算(実数例:10,500 B を採用)

項目 設定・計算
路線価の読み取り 10,500 B = 10,500千円/㎡(= 1,050万円/㎡)、借地権割合 80%
地積(例) 100㎡
更地価額(A) 1,050万円/㎡ × 100㎡ = 10億5,000万円
借地権価額 A × 80% = 8億4,000万円
底地権価額 A × 20% = 2億1,000万円

※ 実務では、地積規模・不整形・間口奥行・角地・広路線/裏面路線などの補正、ならびに賃貸借条件(地代水準・更新条件・承諾慣行等)を加味して調整します。

売買・譲渡・相続の実務

借地権の売買・譲渡

  • 借地権の譲渡・建替えには、契約や借地借家法に基づく地主の承諾が必要となる場合が多い(承諾料の慣行あり)。
  • 名義変更や建替承諾の条件は、事前に文書で確認し、費用・スケジュールを明確化する。

底地の売却・整理

  • 借地人への優先交渉は実務上の解決策として有効(収益化・管理簡素化)。
  • 借地権者と底地権者の共同売却(一体売り)は、権利調整コストを抑え市場価値を引き上げやすい。

相続時の留意点

  • 借地権・底地権は分けて評価(路線価・借地権割合・補正を確認)。
  • 相続人間の共有・分割方法の設計(等価交換、持分調整、信託の活用等)を早期に検討。

よくあるトラブルと対応

  • 地代未払い・更新料紛争:契約条項・相場・改定協議の手順を確認し、記録を残す。
  • 老朽建物の建替え:承諾条件(地代改定・敷地増減・期間)を事前合意。
  • 売買時の価格ギャップ:一括売却や等価交換で利害調整し、市場流通性を確保。
  • 承諾料の算定:地域慣行・収益影響・代替案(保証金・差額地代)を客観化。

オーナー/借地人の対応戦略

地主(底地権者)

  • 安定収益化(適正地代・延長条件の明確化)と資産組み換え(共同売却・等価交換)を両睨み。
  • 承諾行為はルール化し、承諾料や条件の算定根拠をドキュメント化。

借地人(借地権者)

  • 建替・譲渡・相続のイベント前に承諾条件を確認。コストとタイムラインを見積もる。
  • 将来の一体売り・買取交渉・等価交換の選択肢を比較検討。

共通

  • 路線価・借地権割合・各種補正の最新確認を習慣化。協議は記録ベースで進める。

まとめ

借地権と底地権は、一体となって土地の価値を構成します。評価の起点は「更地価額 × 借地権割合」であり、路線価図の具体例(10,500 B)に当てはめると、数字の根拠と水準感を掴みやすくなります。実務では、承諾条件・補正・地域慣行が価格や合意形成に影響するため、データと記録に基づく交渉・意思決定を心がけましょう。

用語紹介

借地権割合
自用地(更地)価額に対する借地権部分の割合。国税庁の路線価図・評価倍率表で地域ごとに公表される(例:B=80%、C=70%、D=60%)。
借地権
他人の土地に建物を所有するための地上権・賃借権。評価は「更地価額×借地権割合」を基本とする。
底地権
土地の所有権のうち、借地権設定後に地主が持つ権利部分。価額は「更地価額×(1−借地権割合)」が目安。
路線価
道路に面する標準的画地の1㎡当たりの価額(千円単位表示)。例:10,500=1㎡あたり1,050万円。

著者について

Taro

Administrator

首都圏在住。管理会社に勤務し、賃貸管理業に従事しています。 事業主側で不動産売買と収益物件の管理を経験し、その後、現在の管理会社に転身しました。 保有資格: 宅地建物取引士 賃貸不動産経営管理士

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